日別アーカイブ: 2016年9月25日

慶応義塾大学 教育経済学者:中室牧子による

36000人のデータ研究から導き出した子供の学力が上がる簡単な行動

一般的にはご褒美で釣るのは良くないイメージがあるが、

 

●勉強を習慣化させるには「ご褒美で釣る」が効果的

人は「目先の利益」の方が

「遠い将来の利益」よりも、よく見える傾向がある

長い目で見れば、勉強しなければいけないと子供は分かっている

今、勉強することの利益を高めてあげればよい

 

●ご能美のあげ方の正解と不正解

1、テストで80点とったら2000円あげる

2、参考書を1冊読み終わったら200円あげる

調査した結果、結果にご褒美を与えるのではなく、

きっかけにご褒美を与える方が学力が高くなることが分かった

 

子供は大人ほど、どうすれば学力が高められるかが分かっていない

例えば、参考書を読む、宿題をするという具体的な手順を示して、

継続的にやらせることでご褒美を与えないと学力は上がっていかない

(186)

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慶応義塾大学 教育経済学者:中室牧子による

●45000人のデータ研究から導き出した子供の学力が上がる簡単な行動

子供の勉強意欲を無くす行動で一番言ってはダメなのは、

 

●親が「勉強しなさい」と言うと勉強時間が減少する

15年にわたる追跡調査のデータを使って小学生の低学年を対象に

親野関わり方と学習時間を増加させる効果を調査

1、「勉強した?」と勉強したか確認している

2、勉強を横について見ている

3、時間を決めて守らせている

4、「勉強しなさい」と勉強するように言っている

 

この4つの関わり方の内、最も勉強時間を伸ばす効果があったのは、

1位、勉強する時間を決めて守らせる

2位、勉強したか確認している

3位、勉強を見ている

勉強する時間が減少したのが、勉強しなさいと言うだった

 

親が見ていなかったとしても勉強を習慣化させるためには、

親が自分の時間を犠牲にするような関わり方が必要

 

林修は、親に「勉強しなさい」と言われることが、

どういう影響を持つのか調査している

優秀な東大生には、必ず聞く

「親に勉強しなさい」と言われたことある?」と聞いて

YESという答えは、1回も返ってきたことがない

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慶応義塾大学 教育経済学者:中室牧子によると

●東大に子供を入れた親の教育法をマネしても東大には受からない

子供を全員東大にレた母親の話や

低い偏差値から偏差値の高い大学に入れた教育者の本は、よく売れている

しかし成功した母親と同じことをしても

必ずしも子供も成功させられる訳ではない

子供の能力、親の取り組み、運など

受験の合否を左右する要因を無視して

勉強法だけマネしても全ての人が、同じ結果になるはずがない

あくまで本になるようなネタは、稀有な体験でしかない

マネしても ほとんどの人は失敗する

 

●読書をすれば学力が上がる、とは言い切れない

子供を全員東大にレた母親の話の中で、

子供の頃から本を与えて読書していたことが

学力向上につながった、と書かれていると

読書と学力に因果関係があると勘違いしてしまう

読書と学力が同時に起こってはいるが、

原因と結果が明らかでない場合、相関関係と呼ぶ

読書をしたから学力が向上したのではなく

学力が高い子が本を読んでいるだけ、という可能性がある

その場合、読書をさせても学力は上がらない

 

(226)

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